全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

発売から数ヶ月経っても未だにフルコンプできてない時点でお察しできるかと思うが、この作品は色々と私と相性が合わなかった。やればやるほど闇が濃くなってこのまま行くと封印される側になりそうだったので、牛歩っていうか亀よりも遅い速度で距離をおき時間をおきながらジリジリ進めていたが、この二人立て続けに攻略するのもまた順序を間違った。結構目の前が真っ暗になっているそんな今である。


●佐々木大和ルート
終わりよければ全てよしの真逆を行くルートで、オチで見事私の遙か7への期待を破壊してくれた。でもこれは物語が超ぶっ壊れてたっていうわけではなくて、この話のオチで最後にそれを持ってくるのは心証におよろしくないという意味で、簡潔にいえば本当にただただ相性が合わなかった。でもADVという特性上物語重視だし、感じ方なんて人それぞれなもんだと思っている。

オチの酷さに目が潰れて大和に関して覚えていることはそれほどないんだけど、途中までは心温まりながら物語を追えていたし、実際大和に対しての印象はそれほど悪くはない。かといえ好ましく言えるかというとちょっとうーん申し訳ない。
ただ、異形の者が見える特殊体質である大和が世間からも両親から疎まれて居場所がなかったのを、主人公と五月が居場所を作ってくれて、それで主人公を好きになっちゃうのもわかるし、家庭環境が良いとは言えない大和を気にかける主人公の気持ちもよくわかった。こんなん好きになっちゃいますやん。
ただ乱世の世界に来てちょっと剣を振るっただけで、マジすげえやべえ100年に1人の天才みたいな事になっていたのは正直引いたけれど、まあ八葉ですし、そこは多少(開こうとするまぶたを押さえつけながら)目をつぶりたい。ちなみにこの剣が達者=佐々木小次郎の流れは、やはりちょっと引いた。宮本武蔵がいる時点で気づけよって感じなんですが、小次郎のネタバラシの流れが唐突過ぎて、「あー佐々木ってそういうことね」ぐらいの印象しか抱かせてもらえなかったのがなんとも。いや、それ以外に気を取られてたのも大きいが……。

そんなわけで途中までの大和自身の過去と闇の描写は結構好ましく見れており、まあもやもやするところはあるもののこのまま進めばなんとか……と思っていた自分をあらぬ方向から狙撃された。そう、敵側であるターラとカピタンである。ターラ側の過去の描写も何度かされて、それに関しては気に入っていたし、正直神子を憎むターラの気持ちのほうが感情移入ができたぐらいである。そりゃ目の前で親兄弟が殺されていくのを目にしていたら憎まずにはおれまい。自分は誰も守ってくれないのに、それどころか疎まれてすら居たのに、龍神の神子というだけで八人もの男性にほぼ無条件で守られてるところ見たら、ちょっとぐらいその力よこせやオラァ!ってなってしまう気持ちもわからなくもない。
そんなことはともかく何度か行く手を阻まれたり邪魔したりして、ターラとカピタンが手を組んで妨害してきたわけですが、最終決戦で無事ターラを倒したところでカピタンがやってきてターラに向かって「復讐なんてやめましょう!ワタシがアナタを幸せにシマス」とか言ってきて二人はイチャイチャしながら無事頭がHAPPYENDでした。その後言わんでも良いのに宗矩が「カピタンにはターラの父親の面影がある」とか言ってくれちゃった時の私の心の闇は凄まじかった。白目まで黒く染まりそうなぐらいだった。
描写の強弱はあれど、ここまで比較的丁寧に心の闇の過程とやらを描いてきたのに、終盤に来て超光速でぶん投げた匙と重力のないHAPPYENDは、あまりの重力のなさに浮遊感で三半規管がやられかけた。
この話で伝えたかったことは一体何だったんだろうか?このオチの意味は?というか乱世とは?と早速有りもしないであろう理由を問おうとする自分を殴り倒して気絶させたところで大和ルートは終わった。考えないほうが幸せなことは、きっとある。

……そうは言っても考えずには居られなかった。
このENDは全員を幸せにすることで意味があるものになるだろうとライターは考えたのかもしれないが、アレだけ心の闇の中でジャブジャブしていながらも神子が根気強く接して一緒に乗り越えたところを、もう一方で特別な描写も特になくあっさり救われる様を描く必要はあったのか。こんなに簡単に救われなかったから苦しんでいたのではないのか。人の痛みは比べるものではないとは思うものの、大和よりも数倍は辛い現実にあたってきたターラが、何年も闇に囚われて救われなかったターラを、運命の人見つかりました!はい終わり!で締められるところも正直納得いかなかった。
もちろん幸せになるなとは言わないし、全員救われてほしい気持ちも強いが、最後の最後でみんなでハッピーみたいな流れは、せっかく描いてきた大和の苦悩と克服すら自らぶち壊してしまったようで、なんというか、とても、美しくなかった。

相性が合わないのは大和ルートだけ「心の闇がある」みたいな表現をされたことも一因。言うて心の闇がない人なんて居るのかと思うし、人はそれぞれ何かしら抱えてるもんだと思うが。そりゃこんな家庭環境の中で過ごしてきたら分かりやすく感情移入のしやすい心の闇なんだろうけど、その「わかりやすさ」のための「心の闇」だとしたら、私が好きな心の闇の描き方ではないなと思った。途中で出てきた剣の設定のために「心の闇」っていう表現をしたんだろうが、設定のために大和が動かされたように思えてしまってそこも感情移入できない要因の一つだった。


●直江兼続ルート
これまた直江に関しては別に特に思うところもないのだが、とことん、このシナリオの構成の仕方とは相性が合わなかった。というか、やはり自分は、異世界トリップモノで現代のものを自由に持ち込んだり行き来出来る展開になるのが駄目なようだ。自由に持ち込めるぐらいだったらもう一点の隙もないほどに完全勝利してほしいが、ちょいちょい持ち込むのにまー勝てないし未来が変わらない。そこまでしても変わらないならこれは規定伝承かなにかなのか?と朧気に4のことなどを思い出したけど、遙かはそんなもんをぶち壊し意中の男とねんごろになるゲームなので、もっとこう……なんとかしてほしかった。(時にねんごろになれないこともある)

主人公がじゃがいもとか持ち込んだりして飢饉で困っていた直江にいたく感謝されるのだが、それで神子に感謝して気にかけるのは、神子という人となりを好きになったわけじゃないように思えた。それは神子ではなく、もし五月や大和とのやり取りでも可能であっただろうし。たらればの話ではあるが。
神子が自分で考え、熟考して、兼続と対話してお互い惹かれていくのなら感情移入できた。実際、兼続と敵対している人間に嫌味を言われて、それに神子が上手いこといって返すシーンだけは、織田家ゆかりっぽい神子の意地と兼続への好意が滲み出ていて良かった。
ルートに入る直前ではもうすでに神子にぐっずぐずになっていて、ルート突入後すぐに婚約になっていたのはそこは愛の男、手が早い。直江が神子のことを好きになるのはいくらか理由があったのでそれはわかったが、神子側の兼続への気持ちはよくわからんかった。これ以上考えるとつかれるので、まあなんやかんやあっても親しくしてくれて自分を尊重してくれる男性を好きにはなるだろう。

主人公が現代のものをこちらに持って来る様子にギリギリ歯ぎしりしながらも、それらをもってしても上手くいかない絶望的な状況は、上ではああいったものの結構どうしようもなさ的なものを感じられて良い部分もあった。綱渡り的になんとか色々回避しつつ、関ヶ原で有名な秀秋さんの裏切りも阻止しようとして、ここでカピタンが唐突に邪魔をして三成が重傷を負ってしまう。
ここの兼続と三成のやりとりはよかった。というか、中の人の演技が良くてぐっと引き込まれた。重傷の三成を抱えながらあまりにも普通に会話するかのような兼続に、最初は演出の指示間違いを疑ったのだけど、三成が会話もできないほどの傷を負ったのだと知って一気に余裕がなくなっていく様は本当に見事としか言いようがなく。最初の何事もないように会話していた兼続は、三成も安心させるためでもあっただろうし、自分を安定させるためでもあったのだろうなと分かって、それがなんとも兼続らしくて良かった。途端に余裕がなくなる兼続に、三成がどれほど重傷かをこちら側に想像させて良かった。

その後三成に、自分の国を守れと言われて重傷の三成を置いて、心苦しくも米沢へ戻る兼続。そこにまたポッと出てきたカピタンに三成を殺され、佐和山城を乗っ取られる。そこで最終決戦でカピタンをぶん殴りボコボコにし、エンディング。
上述した大和ルートのあとに兼続ルートをやらないほうが良かった理由は、これである。三成と兼続の友情と、現状のどうしようもなさに猛烈に感情移入したところで、三成が重傷を負いながら最期の最期まで抵抗し苦しんで亡くなったことがシナリオで語られるので、もし大和ルートと兼続ルートのライターが同じなのであれば、私はライターの血は何色なのかを確認したい。これを見させられたらカピタンお前何幸せになっとんねんとしか思えないのである。奇しくもターラが味わってきたような気持ちをここらへんで体感できる。

というか、このカピタンというキャラクターの扱いを3周しても未だ掴めないのが辛い。こいつが何をしたいのか動機がよくわからない。制作側も分かってないのかもしれないが。
一応理由としてさらっと出てきた、日本という国を乗っ取りたかったのだとしたら、それにしても行動がお粗末すぎる。いっそのことターラのように、人間に、日本人にひどいことをされてきたというエピソードがあればまだ、そうだよな暴れてえよな、やられたらやり返してえよな、と共感もできようものの……物語が動かしにくくなった時にポッと出てきて良いように場をあらしてくれるだけのポジションなので、行動理由が本当によくわからない。物語に主として関わってくるわけでもないので、ラスボスとして出てこられるという点においてもとてももやもやする。ラスボスにふさわしいキャラだとは到底思えない。

まあそんなよくわからん存在は置いといて、兼続の話に戻るが、兼続自体の考え方や自分の立場を考えての在り方は良かった。エピソードに好みでない部分が多かった点を差し引いても、神子に惹かれる気持ちはよく分かった。でもそれ以上に三成との関係性は好きだったなあ。長くないやり取りだったけれども、兼続、幸村、三成の仲良し三人衆の関係性は微笑ましかったし、もっともっと見たかった。



どうして三成は攻略できないんですか?
三成の正体はわかりやすく伏線をばらまいてもらったおかげで、大方わかったんですが、その諸々の設定を踏まえてもめっちゃ美味しいポジション過ぎて、神子の自身が望む運命をもぎり取る力でなんとしても三成とねんごろになりたい。好みや考え方、不利だと分かっていても進むべき道を見て進もうとする力強さは、傍から見ていても格好良い。

次に進む気力が湧いてくるかわからんので先に書いておくが、戦闘がえげつないほどつまらない。苦痛を感じすぎてむしろ痛みを感じなくなって来た。このまま行けば次第に快感に変わるかもしれないが、そこまで私の気力体力が持つ気がしない。
もともと遙かの戦闘システムはお世辞にも利便性が良いとは言い難いものだったし、歴代何が楽しいのか自分でもよく説明ができないがそれでもまあまあ楽しんでいた。育成要素もそこそこあったし、自分はレベルを上げて物理で殴るのが大好きなのでそこを楽しんでも居た。何より周回でどんどん強くなる神子を見て、よくわからないが誇らしくもあった。掛けた時間だけ強くなるのだから、嬉しくもなろう。
しかしそれを上回る苦痛でこちらを殴ってきたのがこのシステムである。まずスキップが遅い。3倍できるが遅い。そして戦闘中のボイスはスキップされない。通常攻撃はすずめの涙ほどの威力のため、難易度を低いに設定しても術を出さねば倒すのが遅くなるが、術を繰り出すためのメーターが主人公以外回復が遅い。主人公のメーターをキャラクターに振り分けることも出来るが、一個ずつしか振り分ける事ができない。振り分けるまでに3~4ボタンぐらいは操作が必要である。そして術を繰り出しても敵がよくわからない防御で攻撃を回避することもある。そのたびにメーターを振り分けて術を繰り出す作業をしなければならないのである。オートモードがあるが細かい振り分けや回復をしないため(するのかもしれんが検証する気力がない)、結局手動のほうが早い。そしてびっくりラスボスでも宗矩の低確率で即死効果の術(点穴)が効くのである。

ネオロマはゲームバランスの記憶を失ったのか?

もう全部あいつ一人でいいんじゃないかなをこれほどまでに表現したことがあっただろうか。せめてもの救いは遁甲に回数制限がないことだが、それでも後半マップの浄化度あげないといけないことがあり、最低4回ほどの戦闘を強制させられることさえもはや苦痛。そしてどんなにルートで育成しようとも、最初からはじめればささやかなレベル上げアイテムを持たされるだけでレベルはリセットされるのである。周回前提のゲームでこれは拷問か。

こんな感じでデバッグ以前の問題に、もはやこのゲームシステムを直すこともできないぐらいネオロマは追い詰められているのかとよくわからない心配をし始めている。それにしたってコーエーぐらいノウハウ持っている会社ならもっといかようにもやりようがあっただろう。シナリオの相性が合わないことを抜きにしてもこのシステムの出来は最後まで咀嚼を拒否したい。

そんな感じで次行けるのかも微妙なとこですが、なんとか割り切りまくってぼちぼち進んでいきたい。
遙かもついに7まで来たんですね……3で十六夜記のディスクを意気揚々と替えていた頃を思い出すと、ずいぶん遠くまで来たもんだ。


特に過度な期待も不安も抱いては居なかったが、正直に言うと長政ルートはそれほど楽しめなかった。
色々理由はあるんだが、まずは好きになった、なられたエピソードに印象的なイベントが一つもなかったというのが一点。最初に神子に覚悟が足りない云々かんぬん言ってくれるのだけど、長政が言うように神子の覚悟が甘いとは自分は思わなかった。従えるに値する神子かどうかというのを選定したい気持ちはわかるが、仲間を気遣っただけで『お前は甘い』と言われるのはちょっとした偏見に思えた。ここで誰かを守れなかったとかならまだわかるのだが、気遣っただけでこう言われるのはなんだかなあ。
最初から長政様は「年頃の女性だから」という守るべき対象として見ていたからこういう発言に至ったのだと思った。その後神子はなんだかんだで覚悟を決めて、長政様も認めてはくれるのだが、最初から最後まで神子は『部下だろうと他者は見捨てない』で一貫していた。何も変わってないように思えるのに何かが変わったような捉え方をされるので、長政様と私の解釈違い戦争がここで起こってしまって、それが初っ端に来たイベントだったのでこの解釈違いを最後まで引きずった気がする。
それが長政様が神子を好きになるきっかけだったかもしれんが、神子側の長政様を意識し始めたエピソードが一緒に馬に乗るだけで……いや高校生が一回りも上の男性と一緒に乗馬して意識しちゃってドキドキするのは確かに年相応で可愛らしい反応かもしれない。だが自分は遙かにはそこを求めていなかった。これ別に長政様じゃなくてもドキドキするのでは?他にも色々エピソードがあった気がするが特に印象に残るものもなく……唯一印象に残ったのは黒田家おなじみのエピソード藤の花の話だけれど、これは私が個人的に好きなエピソードとあとどうしても下天ブーストが掛かっていたのは否めない。

一番納得が行かなかったのがラスト付近の関ヶ原の戦い。ここまで乱世描写がとてもお優しい感じで不穏な空気を感じていたけれど、石田VS徳川を描いておきながら、徳川側が石田勢を誰一人として殺さなかったのは正直何が乱世なのかと胸倉掴んで問いただしたいぐらい結構むしゃくしゃ来た。攻略対象のキャラが主要人物にとどめを刺す描写はプレイヤーを良い気分にはさせ無いだろう、それがたとえ攻略対象ではなかろうと。それはわかるが、でも乱世がテーマで描かれないが戦で居なくなった人間が何人もいるのに、誰一人としてその生命の重みを背負わせなかったのには納得が行かなかった。怨霊以外はめっちゃ平和ですやん。そんな感じで長政様も平島と戦って勝利するのになんだかんだで逃して、その後説明文一行で平島の戦死が伝えられるのは、制作陣の逃げ以外のなにものでもないと捉えた。平島の生命の重みを、長政は背負うべきだったのでは。

その後追い打ちをかけるがの如く、ラスボスであるカピタンを封じるために石田の軍勢である兼続と幸村も加勢しにくるのは正直目が点になった。追い詰められたら切腹も辞さないみたいな描写を長政様に岐阜城攻めにあった時に言われたのにも関わらず、敗北した石田側の人間が『それとこれとは別』みたいな感じで助けに来られるのは、武士の矜持って一体何なのか?という壮大なテーマを私に与えた。ちょっと言葉交わして寝食共にして一緒に怨霊封じた程度で大事な戦に敗北した後も助けに来てくれるのならこの世界はなぜ乱世なのか。乱世とは一体何なのか。
カピタンの動機については断末魔でちらっと語られただけだったので、この後別のルートで明かされるかどうか楽しみにしたい。

ラストの強引な手法で敵側である立場の主人公を自分の女にする手法は長政様らしくてよかったけど、織田家の立場を考えずに素直に喜んでいる主人公を見ても、嬉しさの代わりになんとも言えない気持ちが湧いた。織田家を支えてくれてた名もなき兵士とかの気持ちを考えてしまう。石田側だった織田家の、しかも織田信長の娘が徳川家康の養女になるのは織田家にとってはどういう心地になるのか。そこが主体じゃないしそこがテーマでもないことはわかっているが、もう少しこの時代の武士の矜持を丁寧に描いてほしかったなあという気持ちが大きくなったまま終わってしまったのは、残念の一言。


正直遙かでなければ、コーエーでなければここまで口内環境が濁ることもなかっただろう。このメーカー、このブランドでこそ描けてきた歴史へのリスペクトみたいなものをたくさん味わって来たので。3で割とそのへんきちんと描いていただけに、悪い意味で血生臭くないこのシナリオの出来には気持ちの折り合いがつけられなかった。3を意識しているんだろうなと感じる部分がそこそこあるだけに。
神子は基本とてもいい子だが、流されるだけの立場なのも何をしに来たのかと問いかけたくなってしまって困った。岐阜城が長政様に攻め込まれる流れは、長政と戦えないという気持ちもわかるけれども、この世界に来て支えてくれた秀信やその他もろもろの生命も危うくさせるし、そんな中で1人策を練って頑張っていた五月の好感度ばかりが大暴騰していた。

次行くのがそこそこ不安だが、次もまあフラットに楽しんでいきたい。欲を言うならば秀信ルートに行きたい。

気がつけばもう6月

何のゲームもしないまま5月が過ぎてしまった……


いや、ゲームはしていたんだが私にしては大変珍しくもしもしゲーをしていた。

●出戻りFGOの話
私は大抵のもしもしゲーのシナリオをすっ飛ばすしゲーム性と暇つぶし要素しか求めていなくて、FGOも例にもれずそんな感じなんだが、正直FGOはゲーム性についても特別面白いと思うところがない。じゃあなんで戻ってきたかというと、頑張れば孔明が貰えるのと久しぶりに星5があたってしかもこれがとびきりかわいいショタだったのである。1977年生まれのボイジャーなので厳密に言えばショタじゃないんだが、公式もショタだって言ってるしおそらくショタであろう。夜な夜なようつべで宇宙の動画ばかり見ている私の日頃の行いがこんな形で報われるとは。何にせよ私はこの可愛い子を、強くて可愛い子にしたいなと思ったので、それだけのために頑張っている。ついでに孔明も育てたらショタっぽくなってくれたので、嬉しかったです。二人には聖杯を浴びるほど飲ませてあげたいと思います。まるで風呂上がりにオロナミンCでも飲むような軽さで聖杯を飲ませてあげたい。
私はFGOに関してはとびきり運が悪い上に上述の通りやる気もそんなにないため手持ちがとても弱い。周回も全然してないし素材も足りないしQPも足りないが……友人にも100回は問いかけたが、これQPの桁間違ってねえか……。1000万なんて桁、昨今のゲームでもなかなか見ないしなにかのスコアなのかこれは?と思いながら回している。

ちなみにボイジャーくんが可愛かったのでシナリオ読んでみようかなと思ったんだが、友人曰くヒドいシナリオらしくて逆に読んでみたくなったがあまりにも量が多すぎて一気に手が引っ込んだ。FGOのシナリオは何度か読んでみようと挑戦したんだが文体もノリも全部合わなくて、なによりスマホでADVを読むことに一向になれなくて諦めた。月姫とコラボしたら読むだろうが、多分コラボはしないだろうな(これがフラグであってくれ)


●かぐや様は告らせたい
二期を一週間に2回以上みて、ようやくハマってることを自覚して全巻大人買いした。登場人物みんなかわいい。みんな幸せになってほしい。氷かぐや編は評判が良くなかったと何処かで見たような気がしていて読む前はちょっと心配していたのだが、読んでみたら氷かぐやが可愛くて可愛くて一気に好きになってしまった。「白銀御行を一番最初に好きになったのは他でもないこの私よ!」は表情を含め全部まるごと可愛かった。ここから恋をして好きな人によく思われたいと思った姿が今のかぐやに繋がっているんだなあと思うと、とても可愛いじゃないですか。この乙女でありながら素直になれない意地っ張りな感じがとてもかわいい。そこからの踏み切れない会長も可愛くてぜんぶ可愛かったです。
キャラ単体では石上くん推しだけど、選ぶ女がことごとく見る目がなくて本当に泣ける。石上くんもっとさあ……いやなんでもない……。でも一番幸せになってほしいのは眞妃ちゃん。彼女の描かれ方はラブコメとしては正しいのだろうけど、眞妃ちゃん目線で考えるととてもエグいしなんか折り合いつけさせてほしいなあと思いながら読んでいる。まだこの辺は詳細に描かれている石上の恋模様の方が色々報われているような気がしなくもない。

あとかぐや様とはあまり関係ないんだが、OPで鈴木雅之氏と一緒に歌っている鈴木愛理ちゃんが可愛くて可愛くてこの年にしてまたハロプロにハマりそうになってなんとか踏みとどまっている。正確に言うと彼女はもうハロプロを卒業しているのでハロプロではないのだけど……。可愛い見た目からは想像つかないような個性的で上手で力強いとても良い歌声だなと。ハロプロでいうと彼女を知る前は生粋でコアな日ハムファンの牧野真莉愛ちゃんしか知らなかったのだけど、真莉愛ちゃんのインスタは可愛い彼女の写真の間に挟まれるガチのプロ野球選手やMLBの外国人選手が緩急あってとても面白いです。100億点(うち日ハムファンとして50億点)。


●新サクラ大戦
アニメだけ見ているがめっちゃ面白いわけでもなくすごくつまらないわけでもない。いわゆる惰性で見ている。印象に残っているのはこの二話がたまたまリアルタイムで友人とスカイプをしているときに流れてその時に友人がポツリと言った「これ何処が面白いの?」。その一言が私のなにかに火をつけて、愛好家として見続けているが、未だにその問いに対しての答えは出ていない。ちなみにゲームはやったことがないし知ってるのは北斗の拳イチゴ味で知ったゲキテイぐらいですかね……。
ただ、一点突破で良いところがある。アニオリキャラのクラーラが可愛い。ほんと可愛い。この子のために毎週見ていると言っても過言ではない。ただそれだけのために毎週見ている。


●A3!復活
アニメA3がいつの間にか戻ってきて驚いた。向こう半年ぐらいは再開しないだろうなと思っていたので……。
作画はまだ怪しい部分もあるけれど、中断する前よりは格段に良くなっていて少なくともダイナミックコードさんよりは断然良い。それだけでもうなんか泣ける。
脚本は原作ゲームの脚本もとても良いと思ったけど、アニメの脚本も良かった。あまり原作を覚えてない状態なので詳しいことは語れないんだけど、きちんと要所を抑えているし、これだけの人数なのにも関わらず各々のキャラにちゃんと見せ所を用意している。春組がまとまっていくところも違和感なく描かれていてとても感心した。そしてまた、演出も良い。大筋のシナリオは知っているものの、毎週なんだかんだとても楽しみにしている秀作なアニメです。できればこの調子で最後まで突っ走って欲しいなあ。



気がついたら遙か7の発売がもうすぐそこでびっくりした。バリバリも特典目当てに予約しました。なんだかんだ言えども色んな意味で楽しみにしている。

暗い部屋 感想

軽い気持ちでやった私が愚かだった。

暗い部屋
暗い部屋製作委員会 (2010-06-30)

暗い部屋公式サイト(本家がもうないのでミラーと思われるコチラを一応貼っておく)
あらすじ
光の入らない閉ざされた部屋で、少年は母の死体のそばに座り込む。 腐り始め、においを放つ死体を眺めながら、少年は慌てることもなく静かに自分の死を意識する。 やがて空腹と疲労に耐えかね、寝そべったその時、部屋のドアは開かれ、少年の新しい生活が始まる。


上記のあらすじを見ても接せられる通り、諸般の事情で書籍化がかなわなくなった唐辺葉介氏の作品を、ビジュアルノベルという形で世に出した作品。といっても立ち絵もボイスもなく、選択肢もない。これをゲームというカテゴリに入れてもいいか迷ったけど、本でもないのでとりあえず同人ゲーの中に突っ込んでおく。あと、ご本人がもう公表してるから唐辺葉介=瀬戸口廉也という認識で感想を書く。加えて自分は唐辺作品には触れたことがないので、思えばこれが唐辺名義としては初めて触れた作品でした。

いやしかしながらこのパッケージといいこのあらすじといいどこをどう見たら萌える描写が出てくるなんて想像出来ますかね。そもそもこのあらすじ見て軽い気持ちで始めるなよって感じなんですが、自分はてっきり、少年の目の前で悲惨なことになっていく母親とそれを見ている少年の内面と二人の関係性が、唐辺(瀬戸口)氏お得意のただただ懇懇と息が詰まるような感じで描かれるんだはいはいもう氏作品に触れるの4回目だからわかるよと知ったような顔をしてふんぞり返っていたら、序盤であらすじの描写がすんなり終わって呆気にとられた。本番はそれからで、扉を開けた少年をめぐる人間関係の、ただただ各々のどうしようもなさが描かれていく。もう読み進めていくうちに状況と心が窮屈になっていってとても気が滅入るのに、本当にうっすらとした一筋の消えかけてる光のような描写にとてつもなく萌えてしまった。蜘蛛の糸を見つけた時の気持ちを体感してしまった。

とはいえ、やはりどうにもこの作品はCARNIVALを連想させた。近親相姦に虐待といえばCARNIVALの主人公とヒロインたちを思い浮かべるし、考えている思考もやはり唐辺(瀬戸口)主人公らしい自己を責めるような描写が主だ。他者からひどい言葉をかけられても、「もしかしたら自分に、相手にそういう行動を起こさせる要因があったのでは?」と側から見て考察していく描写は、ああいつもの氏の描写らしいな、と思った。予想したとおり懇懇と描かれていくし、状況は良くならないし、読みすすめるのに億劫な気持ちにもなるのに、読みすすめるのが止められない止まらない。彼らが何を思い、何を感じ、考え、どうなっていくのか見届けたくなってしまう魅力を秘めている。

母親のそばでそのまま死を迎えるはずだった少年・精太郎は、間一髪のところで救われ、母の双子の妹である耀子一家に引き取られる。耀子には夫と、息子と娘の兄妹がいた。しかし一家は何かが噛み合わない。耀子は精太郎の母親である寿子に対しての強烈なる劣等感を抱き、加えて夫との出会いから夫が姉・寿子に恋愛感情を抱いていたことを知っていた。若いうちに子を生み、耐えきれなくなった耀子は新興宗教にハマり、それは子どもたちの生活環境をも大きく変えていく。夫は家にお金を入れるが、家のことにはほぼ無関心。兄・英はきっぱり家族という存在を諦め、妹・季衣子はまだそれを諦められずにいた。そんな中、母親に閉じ込められ外にもろくに出たことがないワイドショーの渦中であるいとこをいきなり引き取るという母親に、反発する季衣子だったが、精太郎とのやり取りのうちに、それも変化していく。
この変化していく様子が、なんといっても本当に自然で、傷口に優しく息を吹きかけるようでいて本当にとてつもなく萌えた。季衣子は初日から精太郎のガスマスク姿を見てしまってぎょっとするんだけど、それが精太郎が精神を落ち着けるためのものだったと知り、理解を示す。普通なら理解出来ないような事だけど、季衣子も季衣子で人には理解されにくいことで精神を落ち着けていた。それがリストカット。この二人が各々の方法で精神を落ち着けていく描写が直前に丁寧に描写される。この、他人に理解され難いという共通項で繋がり合う様子は、一瞬の分かりあえるものを見つけた安堵感のようなものを覚えたんだけど、してやられたとも思った。そして、その分かりあえてしまう様にウッとなった。この後どうなるのか大体分かるからだ……4回目だからだこれが……。

それでも、二人が心を近づけていく様子は本当に萌えてしまった。氏の描写で好きなのは、こういった惹かれ合う男女の関係がきちんと描かれていること。母親がきっかけでいじめられるようになり、それでも耐え続け、自分が学校で心の支えにしていた美術の作品が自分の知らない間にボロボロに壊されていて、それを見たときに季衣子にかけた精太郎の言葉がすっと胸に刺さった。これまでになくきれいな致命傷を負わされた心地だった。

「うちのお母さんはこういうの得意でしたが、僕は下手なんです。季衣子ちゃんは料理も上手だし、こういうのも上手だし、なんでも出来て凄いですね」

精太郎のこの言葉には励まそうとかいうことよりも、単純なる感想だったんだろうなと思えて、それで季衣子の気持ちが軽くなってしまうところがもうツボもツボドツボで萌えてしまった。自分は身体が弱くて何も出来なくて全部母親がやっていて、母親が死んで新しい世界を色々見ながら感じたことが、これ。そして一方で季衣子は、どれだけ頑張っても、どれだけ家族を愛しても、誰も頑張りを見てくれなくて、評価もされなくて、その形を保とうと思っても状態は悪化するばかりで、その中で与えられた言葉が、これ。最初は精太郎を異様だと思って忌避しようとしていた季衣子が味方だと思い始めてしまう気持ちがよく分かってしまった。
加えてその後の母子喧嘩で季衣子が家出直前まで行ったときに、失声症で声を失ってしまっていた精太郎が再び声を出せるようになってから発した最初の言葉が「季衣子」だったのは、季衣子と一緒に私も崩れ落ちるかと思った。エルフェンリートで何も話せなかったにゅうが初めてコウタの名前を呼んだときぐらい目頭に直撃した。

「……さっきはありがとう。あんなのは初めてで、死ぬかと思った」
 そう言ってから、まだ体が重いらしく、彼は揺らめくような足取りで近づいて来ると、上がりかまちの上に腰をおろしました。青白さの残るその顔がちょうどしゃがみ込む私と同じくらいの高さになって、一度空咳をします。
「やっと、夢から覚めたような気がする。叔母さんと母さんの区別の仕方がわかったよ」

よく似ている双子の姉妹、ずっと二人きりだった母親とよく似た顔で、あやふやだった境界を、季衣子という存在が区別をつけるきっかけを与えた。なんというかもう救われたような気持ちになってしまって辛かった。これでこの状況で良い方向に行くなんてことあるわけもなかろう。

英がデキ婚することになり、そこから事態は悪化の一途をたどる。耀子が事故死してしまいその後父親と季衣子が二人きりになった瞬間からもう何起きるか分かって総員退避状態だったけれど、何度やられてもこういう展開はキツい。ボロボロの季衣子がガスマスクを被って精太郎のベッドで横たわっているシーンは、伏線もあって胸に刻み込まれた。

 その姿を見ながら、これで彼女も本当に僕と同じ側の人間になったのだと感じました。そして、だからといってそんなに捨てたものでもないことを、なんとか彼女に伝えたかったのですが、ふさわしい言葉が思い浮かびませんでした。どう言っても、今の彼女には残酷な言葉として響いてしまうような気がしたのです。

このあと季衣子が、「……もう、私を許して」と吐く。気持ちが、気分が、垂直に落ちていっているのを実感したが、自分はこの感覚が結構好きなので、なんとも言い難かった。ここからラストにかけての描写が本当に美しくて、演出もあわさって、なぜだか解放的な気持ちにさせられたのが不思議でならなかった。暗い部屋から解放された精太郎が、この凄惨とも言える出来事を踏まえて、あやふやだった境界を得て個を得て生を実感し始めているのが恐ろしくもあり美しい。精太郎がラストに季衣子に執着していたのは、自分と同じ親に強姦された存在であることが要因の一つではあるのだろうけど……精太郎にとって季衣子が唯一の存在になったことが嬉しくもあり、それとは別にこの過程をみているので素直に喜ぶ事もできない。そしてやはりどこか精太郎への、底知れぬ、言葉では言い表せぬ不安定さのようなものも感じる。恐ろしく自分も他者も観察して考察して良くも悪くも周りが見えすぎているこの子が、感情のコントロールの仕方を失ってしまったらどうなってしまうのだろう?という恐怖が一番近いだろうか。精太郎も季衣子も、暗い部屋に居たまま物語が締めくくられるところまで、物語として綺麗なラストだな、と思ってしまった。
最後に表示された、公園のベンチかなんかで二人で座っているCGを見た時、やはりなんとも言えないような感情にさせられたのだけれど、作中で穏やかな時間を得られたのはこの二人でいるときだったから、穏やかな時間が流れているといいなあと思わざるを得ない。

それにしても、大人側の視点も結構ぐっと来た。私は双子もの……さらに言うと双子なのに必ず優劣が存在している描写にグッと来る性癖を持っているので、そういう意味でもめっちゃ興奮しました。誰よりも近しい存在なのに必ず差異が存在している、その差異にお互い苦しんでいる。自分が特異であることに悩む寿子が、自分の感情や考えを認められるもの(本)と出会えて、ずっとそれを大切にしていたと息子に見抜かれていた描写は、いたたまれなさを感じた。自分は寿子の気持ちはわからないが、この世には、たとえ近親でなくとも、思いを寄せてはならない人しか愛することが出来ない人はきっと存在する。その人の気持ちは一体どんなのだろう、と考えると、誰にも言えない誰にも理解されないでも思いも消せない……底なし沼のような堂々巡りの思考に陥ってしまったのかなあなんてことを考えたりした。

「何も怖がることはないのよ。世の中には、間違いも正解もないんだから。ただたくさんの考え方があるだけ。何をしたって間違いになるけど、何をしたって正解なのよ」

いやそうだけど……たしかにそういう部分もあるけどさあ……でもせめて同意はちゃんと取ってほしかったっす。何をするんだって同意は大事。
双子姉妹の父親(精太郎の祖父)の気持ちはあまり描写されなかったのでようわからんけど、耀子の性質も否定できなかった。自分も兄弟がいるので優劣を付けられる苦しみはよく分かる。そこで、私が私が!となってしまう気持ちも理解できる。英のように割り切ってしまえば生き方が楽になるのだろうけど、その方法や感情の持っていき方は中々わからないし、上手くは行かない。英は子供というきっかけを得たことで、よくも悪くも割り切れることが出来たんだろう。耀子にとってはそれが逆になってしまったけれども。
そして耀子を失った夫謙治も壊れてしまって……これがまた謙治も耀子だけが心の支えだったってことが分かるし、「老後に二人でのんびり暮らすことが夢だった、我慢していればいつか長く穏やかな平和が訪れると信じていた」って語られて、思わずキラ☆キラのきらりが言っていた言葉を思い出した。きらりも、「苦しいことや辛いことを我慢していればいつか皆で笑い合って幸せになれる日が来ると思っていた」的なことを言う。耐えて、我慢していれば、いつかは幸せになれると……結局の所どちらの家庭もとても幸福とは言い難い結末だったけれど、でもそうすることが必ず間違いであるとは言い切れない思いも存在する。はっきりとした正しい正解はおそらくない。ないから辛いんだな。

精太郎が一家に来てから破滅とも言える一途を辿ったけど、いずれ到着するであろう道だったように思えるし、精太郎が一家に来ないという道もなかったし、季衣子が作中でも考えていたように「起こるべきことが起きた」のだと思った。精太郎が来なかったら、季衣子が先に潰れてしまっていたかも知れない。どちらにせよこの一家が良い道だろうが悪い道だろうがどんな道を辿っていたかどうかなんて描かれていた物語以外はわかりはしないのだが、考えれば考えるほど居心地が悪いというか救いがないというか……。
明確な救いはないし、ここからめちゃくちゃハッピーになることも想像できないが、やはりなんか救われるような気持ちになるんだよなあ不思議と。CARNIVALの時もそうだったが、ベッドから出るの億劫だったけどちょっとだけ手足動かしてみようかなぐらいの些細な気持ちの変化なんだけど、不思議と前向きな気持ちにさせてもらえる。どの作品にも共通して言えることではあるけれど、負ばかりが描かれているわけではないし、正もちゃんと描かれている。その量に差はあるかもしれないが、私はやはりこの絶妙なさじ加減で調整されたこの方の描く物語が好きみたいです。暗い気分にはなったけど、暗い気持ちでは終わらなかった。そんな作品でした。

書籍で発売中止になった理由は近親相姦に次ぐ近親相姦な描写なんだろうけど、これはしょうがない。それだけ作中内で行われていた事象に対しての世間の評価となって逆にこの物語の特異性みたいなもんを高めたんじゃなかろうか。逆にこの形式で発売してくれたことで、文字だけだと時間がかかる人間としては有り難かった。おかげでスルスル読めました。
演出も際立っていて、使いやすさ全捨て、演出に全振りだったのがとても良かったです。UIとかは寿子の作品を見ている気持ちにさせてもらった。文章は1クリックで段落ごとに自動スクロールかつ背景色と混じったりして読みづらかったんだけど、演出の一つとしては最高だったんで一切文句はない。背景は実写で人物だけうごめいている感じなのも中々な気味が悪くて良かったし、嫌な妄想を掻き立てられていてとても良かった。通常背景とモノトーン背景と、話の状況によって暗転明転するところも細かく指定されていてとてもよかった。BGMも気味の悪さが際立っていて、読むのには邪魔なんだけど演出としてはすごく良かった。
オバイブ以外の瀬戸口作品はデザインに全振りしてるなと気づいた。使いづらいけどそのデザイン性は好きです。


ちなみに特典小冊子も読んだが、PSYCHEという作品の土台となった作品?なんだとか。
視界がぐにゃぐにゃ曲がっていくような感覚を覚えて、やはり見事、と思ったのだけど、好み的に言えば私はこういった描写は好きじゃないかな……と感じた。自分はやはり、各々の登場人物が、何に触れて、何を思って、何を考えて、何を意図して言動したかが知りたい。言葉で形容し難い心や精神面を、敢えて言葉で描いているその様が好きなんだと改めて思った。つまり何がいいたいかというと、PSYCHEも読んでないので特に心に響くものもなかった。

次何のゲームをするか

バスタフェを引きずって次のゲームに行けない人の日記。


●楽しかったバスタフェロウズ
自分で振り返ってみても読む気失せるほどの長文をぶつけたので、今更語ることもないんだけど………いや嘘ついたほんとは細かい部分他にも語りたいけど、これ以上書いたら邪推だし無粋だなって思っている自分とあれだけ書いておいて何を今更?という腕を組んで上から目線の自分が己の中で殴り合って戦っている。今の所前者が後者を馬乗りになってボコボコにしている優勢状態ではありますが、後者もただ一方的に殴られるわけなく反撃し始めたので今これを打っている次第であります。

でも何が辛いかって言うと、みんなでワイワイガヤガヤしてたあの空気感が本当に好きで、あの世界観というか生活ぶりをもう覗けなくなってしまったこと。彼らの明るい声や困難を一緒に解決していくあの空気感と別れなければならないのが結構辛いのが自分でもびっくり。それだけ感情移入出来たんだということがもちろん嬉しいのだけれど、それ以上に私は男女が共同生活でワイワイやってるのが好きなんだな。バリバリでもそうだったし。というか男同士で仲良くしてるのが好きなんだろう、それが恋愛状態に発展するとBLになるんだろうけど、私がBLがあまり刺さらない理由は友情止まりぐらいが一番萌えるからだと気づいた今日このごろでした。

ちなみに私にしては大変珍しく特典のために複数買いしたのだが、BAD後日談がこれのために大枚はたいてもいいと思えるぐらい最高の苦しみの熱湯風呂だったので買って1ミリも後悔しない出来で良かったです。苦しみの熱湯風呂でゴボゴボ言ってるそういうプレイに興じている。乙女ゲーでのBADで苦しんだことはあまりなかったんだが、バスタフェは後引く苦しさでとてもいいです。なんというか、喜びと同じく苦しみも等しいのがとても性に合うのだろうな。


●じゃあ次なんのゲームするか
ゲームじゃないけど、唐辺葉介の暗い部屋をプレイしようと思っている。ワイワイガヤガヤと真反対だからリセットできるかなと思ってこれを選んだけど、読む前からほんとに次これでいいのか?と問いかけたくなるあらすじ。
あとFANZAでエロゲセールがやってて、時計仕掛けのレイラインとお姫様だって×××したい!ドラマダを買いました。見事にギャルゲ、乙女ゲ、BLゲと分散出来て自分でも大満足です。お姫様だって~は買うつもりはあまりなかったのだが、グランオダリスクへの応援も兼ねて。楽しければいいなあ。
美蕾も半額セールやってるので気になる人はやってください!美蕾のゲームやったことない人は仁義からプレイするのがオススメ。笑いあり涙ありエロあり電波なしの盛り沢山な内容です。あと喜多川さんのボイスを聞くととても心に響く、主人公と年の離れたおじさんですが一応ルートもある、なんという手厚いサポート。(ご冥福をお祈りします。こちらの世界でもたくさんお世話になりました…)
一応このブログで一番初めに感想書いたゲームが仁義なのが本当に懐かしい。今と感想の書き方もぜんぜん違うけども敢えてそのままで残しています。そういった意味とはまた違うけど、未だに仁義は私の中でとても大切なゲームの一つです。愛を込められて作られてるんだろうなあとわかるところがとても好き。

あ、あと88円という驚異の価格で売っているスカーレッドライダーゼクスも買いました。アニメ全部見ていたのに一つも内容を覚えていない不思議。ある意味新鮮な気持ちでプレイできそう。


次のゲームにいけない代わりに久々にアニメ見ていた。今季はかぐや様、プリコネあたり。プリコネはおぎゃったりママになったりするコメントが混沌としていて楽しいです。今の所ペコリーヌが一番好き、食べるの好きな子は無条件でかわいいですよ。あとアニメじゃないけど、ドゲンジャーズも混沌としていて楽しく見ている。
しかしゲームをする気が微塵もわかない……とか言っておきながらなんやかんや次のゲームへ行ってしまう気がしなくもない。